第122章 娘から離れてください

二日後、星市国際空港。

夜の帳が降りる滑走路に、プライベートジェットが静かに降り立った。

タラップが開くや否や、数人の医療スタッフがストレッチャーを素早く、しかし揺らさぬよう慎重に押し出す。

北野言志は片手で柵をがっちりと掴み、まるでそれだけで、そこに横たわる人をあらゆる衝撃から守れるかのようだった。視線は、包帯だらけの少女から一瞬たりとも外れない。頬は強張りきり、息の仕方さえ硬い。

ストレッチャーにいるのは――行方不明になっていた小寺蘭だった。

レオンも、さすがに最後までやり切る度胸はなかった。古川家と北野家、二つの圧力に挟まれ、結局は小寺蘭を引き渡す道を選んだのだ。

「容体は...

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