第131章:無事でよかった

B超室は薄暗く、機器のモニターだけが幽かな光を放っていた。その青白い明かりが、須藤寧音の血の気のない頬を照らし出す。

室内にある音は、装置が発する「ブゥゥ……」という低い駆動音だけ。

須藤寧音は検査台に横たわり、瞬きもせず天井を見つめていた。

プローブが腹部の上をゆっくり滑っていく。傍らの文さんは、震える彼女の手をぎゅっと握りしめたまま離さない。

時間が引き伸ばされたみたいに長い。秒針が進むたび、胸の奥を削られる。

検査を担当しているのは、経験豊富な医長だった。鋭い視線で白黒の画像を追い、拡大したり角度を切り替えたりしながら、手元の用紙に数値を書き込んでいく。ペン先が紙を擦る音さえ...

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