第138章 救命

「NICUから連絡です。お二人の娘さんが……急に心停止して、いま必死に蘇生しています!」

須藤寧音の視界が、すとんと暗く落ちた。

「……私の、娘……」

布団を跳ね上げる。靴を履く余裕すらなく、よろめきながら廊下へ飛び出そうとした。

「寧音! 行くな!」立花徹が素早く抱きとめる。「手術したばかりだろ。身体がもたない!」

「放して! 行くの!」寧音は暴れ、声を張り上げた。「あの子はまだ小さいのに……どうして……どうしてそんなことが!」

涙が一気に溢れた。命を削って守り抜いた子だ。もし、もしも――。

古川寒弥も衝撃から我に返り、支えようと手を伸ばした。だが、寧音は乱暴に振り払う。

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