第143章 名前、教えてくれるか

星市、リッツ・カールトンホテル。

金色の光が降り注ぐ絢爛なバンケットホールで、注目の婚前発表会が開かれていた。

フラッシュが絶え間なく弾ける。

西川星奈は、フランスのトップデザイナーが半年かけて仕立てた純白のレースドレス。首元には、目が眩むほど高価なサファイアのネックレスが揺れている。

彼女はレオンの腕に親しげに絡みつき、隙のない柔和な微笑を浮かべた。

――ようやく、戻ってきた。

かつて惨めに逃げ出したこの土地へ。今度は、勝者として。

「レオンさん、西川さんとの挙式準備はいかがですか? 海に浮かぶ島をまるごと貸し切ったって噂ですが?」記者が興奮気味に問いかける。

レオンは薄く...

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