第148章 西川星奈の息子?

「彼の母親――それは、あなた方の古い知り合い、西川星奈です」

西川星奈の子……!?

まだ生まれてもいない息子を奪い、彼女を故郷から追い出し、名を捨てさせて五年も闇に沈めた毒婦。骨まで引き裂いて喰らってやりたいほど憎い、あの仇――。

その女の子を、さっき自分は抱きしめて泣いたのか。

しかも、わが子みたいだと……?

言葉にならない吐き気と屈辱が、須藤寧音の心臓に絡みつく。

彼女は反射的に一歩退いた。さっき抱いたのは子どもじゃない。真っ赤に焼けた焼き印だ。魂までじりじりと焦がされる。

「出ていけ!」

須藤寧音は目を真っ赤にし、小さな庭の門を指さした。

「その子を連れて、出ていって...

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