第40章 全ネット生配信の辱め

 

午前10時ちょうど。

須藤グループ本社ビル、最上階――会長室。

巨大な床から天井までのガラス越しに、星市でもっとも華やかなCBDが一望できる。

けれど権力と地位の象徴であるはずのこの部屋には、いま、腐臭じみた貪欲さが澱のように溜まっていた。

須藤寧音は室内の中央に立っていた。背筋は一分の隙もなく伸び、まるで断崖に根を張る孤松みたいだ。

正面には須藤豪。

本来なら父のものだった椅子にふんぞり返り、両足を高級な紅木のデスクに投げ出している。成り上がりの軽薄さを隠しもしない顔。

その背後に、継母の立田恵子と、腹違いの妹・須藤安紀。左右に並んで立ち、同じ型で抜いたような笑みを浮かべ...

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