第104章

「……はあ!?」

隼人は跳ね起きるように上体を起こし、目を見開いた。

「今なんて言った? 戦地? 傭兵?」

聞き間違いじゃないよな。

小さいころから甘やかされて育った弟が、中東の戦闘地域に行っていた? しかも傭兵と知り合った?

「じゃなきゃ、なんでこんなに連絡つかなかったと思う?」拓海は眉を上げる。「あっちは電波が弱いし、すぐ圏外になる。心配かけたくなくて、黙ってた」

「正気かよ!」隼人の顔色が変わる。「そんな場所、行っていいわけないだろ! 弾は人を選ばねぇんだぞ、死ぬ気か!」

「こうして帰ってきてるだろ」拓海は白い歯を見せて笑った。「それに、俺の相棒は命の貸し借りをした仲だ。...

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