第19章

会場中の観客は、彼らの音にすっかり呑み込まれていた。まるで美しい別世界に迷い込んだかのように。

一曲、終わる。

――十秒。

しんとした沈黙が続いたかと思うと、次の瞬間、割れんばかりの拍手が弾けた。雷鳴のような手拍子が波になって押し寄せる。

審査員たちも次々と立ち上がり、惜しみない拍手を送った。

「素晴らしい! これまで聴いた中で最高のチーム演奏だ!」

「完璧だ……まさに、完璧!」

結果は明白だった。

美月のチームが圧倒的な差で1位を獲得し、美咲のチームは最下位。脱落の危機に立たされる。

美咲は、舞台の中心で人に囲まれる美月を見つめた。嫉妬で目の縁が赤く染まり、奥歯をぎり、と...

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