第40章

コール音は、ずいぶん長く鳴ってからようやく繋がった。

「……はい」

美咲の声には、あからさまな苛立ちがにじんでいた。

「美咲、はっきり言っておくわ。明日の夜の生配信、うちの蓮も必ず出しなさい」

久美は前置きもなく切り出した。口調は強引そのものだった。

「それはちょっと無理です」

美咲はすぐに言い返す。

「配信は番組側の進行で決まるものですし、私ひとりでどうこうできません。それに蓮さんは出場者じゃないんですから、参加なんて――」

「どうにもできないですって?」

久美が鼻で笑う。

「そんな言い訳、私に通じると思ってるの? 蓮を出さないなら、あんたと蓮のやり取り、全部ネットに流...

ログインして続きを読む