第71章

浅島星子は表情を整えると、足早にそのあとを追った。

飛行機が着陸した頃には、もう夜になっていた。

湊は機体を降りるなりスマホを取り出し、美月に電話をかける。

コールは二回で繋がった。

「……もしもし?」

受話口から聞こえた美月の声は、昼間よりずっと落ち着いている。

湊は胸の奥の力を抜いた。

「今、着いた」声を意識して柔らかくする。「どこにいる? まだ彩のところか?」

美月は隣にいる彩へ視線を投げる。

彩が小さくうなずいた。

「うん、まだいる」美月は淡々と答えた。

「すぐ行く。待ってて」

「分かった」

通話を切ると、美月はスマホをローテーブルに置いた。

彩は美月の顔...

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