第78章

「どけ!」

隼人は相手を乱暴に突き飛ばした。

「親父がああなってんのに、寝てられるかよ!」

痛みをこらえながら靴を履き、外へ出ようとする。だが二歩も進まないうちに、下腹部の奥をえぐられるような激痛が走った。

「っ……!」

隼人は息を呑み、顔色がさっと青ざめる。

「一ノ瀬社長、いったん横になってください」

秘書が慌てて支えた。

「会長のほうは医師がついています。すぐにどうこうなることは……それに――外、今は記者だらけです。社長が出たら確実に囲まれます」

記者?

隼人は一瞬、言葉を失った。

「……どんな記者だ」

「芸能と経済、両方です」

秘書は泣きそうな顔で言う。

「...

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