第100章

千凪はこれ以上その話題を続けたくなくて、笑顔で取り繕った。

「自分のことなら、絶対にあなたを頼るわ。でも今回は友達のことだったから、巻き込みたくなかったの。だから怒らないで。次は必ず相談するから」

 光弘は沈黙を守り、千凪にはその心中が読み取れなかった。

「千凪?」

 その時、聞き覚えのある声が響いた。

 顔を上げ、小雪を抱いた花蓮が近づいてくるのを見た瞬間、千凪の心臓がドクリと嫌な音を立てた。

 どうして二人がここに!?

 彼女は反射的に目の前の光弘を見た。SDカードは小雪から光弘に渡されたものだ。つまり、光弘は小雪の顔を知っているはずだ。

 もしこの後、小雪がSDカードの...

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