第126章

清宮紬は眉をひそめた。

「警備は飾り?」

「追い出そうとはしたんですけど、あの人、ラウンジに居座って動かなくて」

高村美咲も眉間に皺を寄せる。

「企画書を持ってきて、投資してくれの一点張りです。今日、盛透投資会社の責任者に会えなかったら、ロビーでリストカットするって……」

清宮紬は鼻で笑った。

K市じゃ、破産なんて日常茶飯事。

盛透投資会社で暴れようなんて、場所を間違えている。

「つまみ出して。まだ騒ぐなら警察」

「でも、ボス。あの人、岩崎姓です」

「岩崎?」

清宮紬の手が止まる。

岩崎家。

岩崎成夫は拘留済み。白石琴音と岩崎真乃が握っていた資産も、すでに骨までしゃ...

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