第131章

早い頃は越境ECでのし上がり、南の一帯にある工場で外国勢と仕入れを奪い合いながら、力ずくで市場に足場を築いた。

だが二年前、業界の風向きが変わるや否や、彼女は迷いなく在庫も取引も畳んで帰国。資金を投じて雨宇メディアを立ち上げた。

千鳥雨は、いわゆる総合エンタメには手を出さない。狙うのはニッチな領域の物販配信。百を超える一次工場と、底値の仕入れ契約を握っている。

サプライチェーンもECもわかっていて、なおかつ流量を持つ。――清宮紬が探していたのは、まさにこういう味方だった。

「千鳥雨を呼んで。アポを取って」

清宮紬は内線を取り、小川月奈へ告げる。

「できるだけ早く」

……

翌日...

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