第139章

清宮紬は管理画面に雪崩れ込んでくるアクセスと投げ銭の数字を眺め、口元に淡い笑みを浮かべた。

吉川一紀というカード――切り方は正解だった。

穂昼メディアはこの配信一本で、名を打ち出すことに成功したのだ。

穂昼メディア最上階。小川月奈はメインコンソールの前に座り、裏側で跳ね続ける数値を凝視しながら、指を止めずにキーボードを叩き続けていた。

「吉川一紀、五回目の配信終了。2時間の同接ピークは10万突破、累計視聴は200万」

小川月奈は息継ぎもない速度で続ける。

「投げ銭の売上は、プラットフォーム手数料を差し引いて純入金が880万です」

千鳥雨はアイスアメリカーノを片手に、ごくりと喉を...

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