第4章
浴室の水音が止まった。胸の奥がきゅっと縮む。ブレイクは、もうすぐコーチとの話を終えるはずだ。早く出なきゃ。
音を立てないように出口へにじり寄った、その瞬間。
床に置かれていたオーウェンのスポーツバッグを、つま先で蹴ってしまった。バッグが横倒しになり、閉め切れていなかったファスナーの隙間から中身がころころと転がり出る。膝サポーターにエナジーバー、それから――細い銀のチェーン。
思わず動きが止まる。しゃがみ込み、拾い上げた。
チェーンの先には、小さなスケートの刃のペンダント。高校のときに買った安物だ。大学に入ってから、どこで失くしたのか分からなくなっていた。
……拾ったのは...
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