第124章

「えっ!」

株価の動きをずっと追っていた社長秘書の一人が、思わず声を上げた。皆を手招きしながら叫ぶ。

「誰かが、うちの株を元の値段で買ってる! 値段が引き上げられてます!」

その場にいた者たちは風のようにモニターへ群がった。ずっと下がり続け、画面を緑一色に染めていた株価が、じわじわと持ち直していく。

17が17.2になり、最後は17.5で落ち着いた。

18には届かない。だが下落幅の上限は超えていない。これなら今日の引けで計算しても、ストップ安は回避できる。

「いったい、どこの大物が手を貸したんだ? 資金力が桁違いだろ……見てくれよ、50万株以上だぞ。これ、一気にほぼ1億ぶち込んで...

ログインして続きを読む