第130章

鳳凰製薬がヘルシャプを投入した。確かにヘルシャプは、同系統の喘息治療薬より効果が高い。だが他の製薬グループだって黙ってはいない。対抗策を打ち、自社製品の市場での寿命を引き延ばしてくる。

短期的に見れば、鳳凰が開発費を回収して利益を出すのは――まず無理だ。

もし今回の旭日のゴリス噴霧の裏で本当に鳳凰製薬が糸を引いているのだとしたら、彼らは最短ルートで競合を一社、潰しにきたことになる。

清水は表に押し出された駒にすぎない。毒の出どころを突き止めてこそ、黒幕を的確に叩ける。

それに鳳凰も旭日と同じく、自前の研究室を持っている。薬の調合だって自力でできる。

……あり得なくはない。

木田平...

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