第139章

鈴宮栄介の言葉は熱を帯びていて、宮原ミナミもさすがに押し切られた。結局、了承するしかない。

「鈴宮様、いつまでに仕上げられますか?」

「三日後だ」

「分かりました!」

通話を切ると、鈴宮栄介は上機嫌で茶をひと口すすり、得意げに鼻を鳴らした。

「鈴宮英太郎がH国に行ったからって、なんだってんだ。俺の贈り物のほうが絶対いい。美奈子はきっと、俺のことを覚えてくれる」

考えれば考えるほど気分がいい。だが、この喜びを独り占めするのも惜しい。

鈴宮栄介は思い立ち、津坂崇介に電話をかけて、これでもかと自慢してやった。

「へえ、そう」

津坂崇介は指先でボールペンをくるりと回し、完璧な弧を描...

ログインして続きを読む