第141章

昨夜、美奈子とビデオ通話していたときに、叔母さんの若い頃の写真でも引っ張り出したのだろう。

宮原ミナミと叔母さんは、同じ学校の同じ専攻で、研究室まで一緒だったという。雰囲気がどこか似てしまうのも、無理はない。

宮原ミナミは彼の胸中の渦など知る由もなく、指を指紋ロックに当てて扉を開けた。

「鈴宮様、どうぞ」

鈴宮栄介は眼鏡をかけ直し、室内の照明が順に点いていくのを見守った。視界に入ったのは、塵ひとつない研究室。思わず目を見張る。

彼自身も医師だ。ここに揃っている機材が、どれほどのものか分からないはずがない。

汚染を気にして、彼は入口から中へは入らなかった。

「鈴宮様、こちら」

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