第150章

宮原ミナミの胸を、ふっと温かいものがよぎった。二人の言いたいことは分かる。要するに、学校側の圧力をミナミひとりに背負わせたくないのだ。

「私、SCIの論文が一本あるんだけど。学校が私を手放すと思う?」

宮原ミナミは、勝ちを確信したように笑った。

SCIを一本通せる学生だ。K大だって、そんな人材がいるだけで箔がつく。そんなカードを捨てるほど、大学が愚かなはずがない。

仮に切り捨てられたとしても、怖くはない。隣にはQ市大学がある。

大一でSCIを出せる学生なんて、Q市大学なら喜んで拾うだろう。

三人は言葉を失った。

それでも安田雪香は、まだ不安を拭いきれない。

「でも……万が一、...

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