第161章

佐々木ミミ子はもう見慣れた光景だと言わんばかりに、さっそくスマホを取り出し、白石家で起きた「腕前の足りない連中の珍騒動」を宮原ミナミに共有した。

「ミナミ、考えてみてよ。鳳凰製薬が懸賞金3億なんて出してるんだよ? そこらの野良猫みたいなのまで、上客扱いするわけないじゃん」

鳳凰製薬がここまで事業を大きくできたのは、間違いなく頭が切れるからだ。

中に入れたからって、いきなり診せるはずがない。まずはふるいにかける。――当たり前。

佐々木ミミ子はまたひとつ「当たり」を見つけたらしく、スマホを指さして腹を抱えた。

「ミナミ、ミナミ、これ見て! 実験用のマウスにインスリンを過剰投与して心停止...

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