第167章

白石家は、最初からこの腹づもりだったのか。だからこそ、3億もの懸賞金を餌にぶら下げた――そう考えて、医師たちはそれぞれスマホを握りしめた。何かあれば、すぐに通報できるように。

「でたらめを言うな!」

白石源介が一歩前へ出る。短い言葉で、状況を切り分けた。

「成俊がボディガードにお前を止めさせたのはな、今日の14時ごろ、お前が一人でこそこそ病室に入り、成川に薬を盛ったからだ」

――は?

薬を盛ったのが、羽岡逸だと?

医師たちは顔を見合わせた。中には羽岡逸を知る者もいて、口をぽかんと開けたまま固まっている。

羽岡逸は強がった声を絞り出す。

「言いがかりだ! 証拠はあるのか!」

...

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