第176章

しかし国際大会は参加人数に制限があるうえ、ちょうど冬休み。帰省している者も多く、今からでは適任を見つけるのはなかなか難しかった。

森村倫太郎はふと閃き、宮原ミナミに電話を入れた。まだ帰っていないと分かった瞬間、即座に駆り出されることになる。

「青山さん、この人で大丈夫なんすか?」

熊村星が青山静人の服の裾をちょいと引っ張り、声を潜めて囁く。

「聞いた話だと、まだ大学1年っすよ? 森村先生、こんな子を吉垣覚の代わりに入れるって……」

吉垣覚が大会を投げたのは不義理だ。だが、あいつは院1年で全額奨学金を取ったくらいには腕がある。

それに比べて宮原ミナミは大学1年。

この手の機器、扱...

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