第183章

しばらく待っても、向こうから返信はない。

宮原ミナミはそこでようやく、自分が踏み込みすぎたことに気づいた。

具体的な提携案件を尋ねるなんて、ビジネスの世界ではタブーもいいところだ。彼女だって素人じゃない。なのに、どうしてこんな初歩的なミスを――。

胸の奥がひやりとして、慌てて言い訳を探しはじめた、そのとき。

メッセージが届いた。

津坂崇介「鉱石を一ロット買いたい。m国の鉱山主と話がついたんだが、一括払いを条件にしてきてな。向こうの事情を確認しに行こうと思ってる」

長文の返信を見た瞬間、宮原ミナミの肩から力が抜けた。

彼が不快に思ったわけじゃない。真面目に、一文字ずつ打って返して...

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