第19章

もう夕食を食べ始めていた。彼女を待つ者は、一人もいない。

福部優子と宮原美奈子が自分を好まないことは、まだ理解できる。福部優子は母が亡くなったあと、宮原江太郎が迎えた後妻で、宮原美奈子は連れてきた継娘だ。

二人がことあるごとに突っかかってくるのも、要は立場が揺らぐのが怖いだけ。

――けれど、なぜ宮原江太郎まで。

実の父親であるはずの男が、わざと自分を無視する。継娘には細部まで気を配るくせに、実の娘には冷たく当たるなんて。

宮原美奈子がにこやかに顔を上げ、玄関口に立つ宮原ミナミに気づいた。どう見ても、しばらくそこにいた。

「お姉ちゃん、帰ってきたなら声かけてよ」

宮原美奈子は箸を...

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