第194章

外へ出ると、夜風が頬を撫でた。やっぱり、さっきまでよりずっと涼しい。

夜とはいえ、庭は暗くない。背の高い街灯がいくつも灯っていて、花園全体を白く照らしている。

少し先にブランコが見えた。津坂幸音はそこに腰を下ろして、ふう、と息をついた。手持ち無沙汰になり、スマホを取り出して宮原ミナミに連絡しようとする。

画面が点いた瞬間、表示された時刻が目に入った。21時。

――ミナミお姉さんが、結果を確認する時間だ。

そう思った、その直後。

近くで「ドンッ!」と、腹に響くような大きな音がした。誰かが癇癪を起こして物でも投げたみたいな――。

護衛がびくりとして、反射的に幸音の前へ立つ。

庭を...

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