第198章

津坂崇介は眉をひそめ、納得がいかないという顔で言った。

「……あいつら、刃物を持ってる」

前の盗撮騒ぎとはわけが違う。あのときは相手が一人、しかも素手だった。

だが今は七、八人。しかも凶器持ち。宮原ミナミを一人で行かせるなんて、できるはずがない。

――くそ。今日はボディガードを連れてきていない。

なんで連れてこなかった?

津坂崇介はその場で少し考え、すぐに思い出した。

ミナミと、二人きりで過ごしたかったからだ。

宮原ミナミは拳を握りしめ、平気なふりをして笑う。

「大丈夫。気をつけるし、あの人たちに傷つけられたりしないよ」

暴徒の先頭に立つ男は、二人がまるで自分たちなど存在...

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