第20章

思春期の子どもなんて、もともと大人の言うことに逆らいたがるものだ。周囲が揃って「無理だ」と言えば言うほど、反骨心に火がつく。胸の奥にいつも一息分の意地を溜め込み、どうしてもA組に勝ってみせたくなる。

月例テストまで、あと十数日。気を抜ける瞬間なんてない。

宮原ミナミは進度を把握していた。彼らの空気に飲まれてペースを崩すつもりもない。

「メリハリは大事。ちょうどいいし、頭をクールダウンさせよう」

そう言われてしまえば、他の連中も教科書を閉じるしかない。ぞろぞろと校庭へ向かった。

同じ時間に体育をやっているのはA組だ。教師に見放されたこちらとは違い、A組は先生の号令で整列し、きっちり体...

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