第202章

ハミルは手にした杖をぎゅっと握りしめ、露骨に不機嫌さを滲ませた。

彼の一族はC市で何代にもわたって商売を回してきた。州知事だろうが議員だろうが、ハミルの前では背筋を伸ばして大人しくする。

津坂崇介は日本では確かに大きな力を持つが、ここC市ではまだ一枚落ちる。

わざわざ甥まで連れて出向いてやった時点で、十分に顔は立ててやった。これ以上つけ上がるなら――容赦はしない。

崇介様が苛立っているのを、武井景二郎は真っ先に察した。口元だけ笑い、目は笑わないままハミルを見て、ねっとりと嫌味を落とす。

「ハミル先生は長生きなさってますし、人生経験も豊富でしょう。でしたら……ラーモス先生もお呼びして...

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