第203章

武井景二郎は唇をむにゅ、と突き出した。どうにも、崇介様の宮原ミナミへの態度が、いつもと違う気がする。

さっきだって、ボディガードたちは反応が遅れたのに、飛び出していったのは崇介様だけだった。まるで、ずっと宮原ミナミを見張っていたみたいに。

たった一日、崇介様のそばを離れていただけだ。なのに、こんなに変わるものなのか。あの「何にも興味がない」崇介様は、どこへ行った?

……ほんと、意味が分からない。

一方の宮原ミナミは唇をきゅっと結んだ。津坂崇介が迷いなく自分を庇ったことが、どうにも居心地が悪い。

――気にかけられすぎている。

どう振る舞えばいいのか、分からない。

それに、武井景二...

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