第205章

だが、エドモンの言葉は、彼女の頭から冷水をぶちまけた。

エドモンは訝しげに彼女を一瞥し、「そりゃ、親父が出したに決まってるだろ」

海外留学の費用なんて、普通は親が出す。

そんなの、いちいち聞くほうが変だ。

宮原ミナミは深く息を吸い、無理やり冷静さを取り戻して、さらに踏み込んだ。

「……そのお父さんの名前は?」

さっきまでの一連は、あくまで彼女の推測にすぎない。

エドモンの口から「父親」という単語が出た瞬間、ミナミは自分が見落としていた可能性に気づいた。

――古川フニが、地下研究所で幼い頃から育ったとは限らない。

M国に留学している間に才能を見せ、地下研究所にスカウトされ、そ...

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