第217章

その言葉が出た瞬間、成山恭子と田村登は思わず視線を交わし、互いの目に警戒が浮かんだ。

――まさか、計画がバレた?

それは、まずい。とんでもなくまずい。

一方で谷宮秋美だけは「分かってもらえた」とでも言いたげに顔を輝かせ、矢継ぎ早に問いかける。

「ねえ、何の音? 赤ちゃんの泣き声とか、女の人がハイヒールで歩く音とかじゃない?」

宮原ミナミは、そこまで大きな反応をされると思っていなかったのか、正直に答えた。

「……あなたの悲鳴」

真夜中の別荘から女の悲鳴が聞こえるなんて、どう考えても不自然だろう。

そう言われて、二人が同時にふっと息をつく。

谷宮秋美は納得できない様子で、焦りを...

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