第219章

「どうしてそんなふうに思うんだい?」

宮原江太郎は笑みを貼りつけたまま立ち上がり、宮原ミナミの前まで歩み寄ると、肩を軽く叩こうと手を伸ばした。

宮原ミナミはさっと二歩下がり、その手を避ける。

それを見た事務室のカウンセラーは、胸の内で舌打ちした。

――この父娘、どう見ても仲が悪い。

妊娠中に浮気して、実の娘を田舎に投げたクズ。関わったほうが損をする。

さっきまで本気で慰めてしまった自分が、急にとんでもなく間抜けに思えてきた。

最悪。縁起でもない。

周囲のカウンセラーたちの視線が微妙に変わったのを感じ、宮原江太郎は全身がむず痒くなった。頬の肉がぴくぴくと不規則に震える。内心は怒...

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