第22章

「ゴホッ、ゴホ……」

宮原美奈子は胸元を押さえ、か細く咳き込んだ。

皆の視線が再び自分に集まったのを確かめると、掠れた声で言う。

「ぜんぶ私が悪いの……私が、お姉ちゃんを怒らせちゃって……だから、どうかお姉ちゃんを責めないで……」

薄い肩が小刻みに震え、濡れそぼった服に乱れた髪が張りついている。涙を湛えた瞳まで揃えば、まるで風雨に打たれた清楚系そのもの。見ている側の胸に、思わず庇いたくなる感情が湧いた。

人は弱い者に肩入れする。

その場の何人もの視線が、宮原ミナミへと刺さるように向けられた。

早崎朝子が黙っていられるはずもない。

「美奈子、あんた優しすぎるのよ。宮原ミナミみた...

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