第227章

「礼服が100万超え?」

「礼服って二回目も着るんだ。貧乏くさ……」

誰かが口元を半分隠し、いかにも恥じらう仕草を作る。けれど言葉だけは、欠片も隠す気がない。

「今日は佐々木家のお嬢さんの誕生日と周年祝いでしょ? なのに、あの二人の格好……何あれ」

「乞食でも紛れ込んだの?」

周囲はひそひそと囁き合い、目には露骨な嘲りが浮かんでいた。

こういう宴は年に何十回とある。皆とっくに飽きていて、だからこそ「面白い出来事」に飢えているのだ。

宮原ミナミは、舐められて黙っているタイプじゃない。少しも引かず、きっぱり言い返した。

「沈村のおばさん、そんなの気にしないで。あなたみたいなおばさ...

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