第23章

宮原美奈子は表情を強張らせ、マウスを握る手にぎゅっと力を込めた。先に悪意を向けたのが自分だなんて、もちろん口が裂けても言えない。引きつった笑みを作り、

「そ、そうよ……。ちょっと足を滑らせただけ。お姉ちゃんに引っ張ってもらおうと思ったのに、まさか……」

目の前に証拠が揃っているのに、まだ言い逃れをするつもりらしい。

その背後に立つ宮原ミナミが、くす、と低く笑った。そっと美奈子の肩を抱き寄せる。

「妹ちゃん、身体……すごく冷たいね」

そう囁きながら、右手は肩から首筋へ、後頭部へとゆっくり滑り、髪を撫で上げていく。耳元に口を寄せた声は、まるで悪魔の囁きだった。

「病院、行ってきたら?...

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