第233章

宮原ミナミは答えず、静かに目を上げて彼を見た。

――戸籍でも調べてるつもり?

白石家へ行って白石成川の治療をしただけだ。悪いことをしに行ったわけでもない。白石成俊に、いったい何の権利があって詮索するのか。

「えっと……」

しばらく待っても沈黙が続き、白石成俊は両手を重ねて、薄く笑った。

「ただ、なんだか気が合う気がしてさ。妹みたいで……つい、聞きすぎた」

宮原ミナミは、その言葉をまともに受け取らなかった。

K市四大家の一つ、白石家。自分には縁のない世界だ。

「白石若様。かねてよりお噂は伺っております」

佐々木潤がシャンパンを手に近づき、白石成俊へ杯を掲げる。どうやら挨拶が終...

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