第235章

白石成俊は痛みに顔をしかめ、眉間をぐりぐりと揉んだ。胸の奥で決める。――だめだ。何か手を打って、埋め合わせをしないと。

策自体は思いついた。だが、結局そのままパーティー当日まで、宮原ミナミの姿は一度も見られなかった。

宮原ミナミはずっと女性用の控室にいるらしい。男の自分が入っていくわけにもいかない。

つまり――この一日、完全に空振りだ。

帰ったら、祖父と父に必ず聞かれる。

成果らしい成果を言えなければ、叱られるのは目に見えている。

人生、どうしてこうもハードなんだ……。

――

午前10時。津坂グループ本社ビル。

武井景二郎は朝、出社を急いで朝食を抜いたせいで、腹がぐうぐう鳴...

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