第39章

連中はさっき、ただ油断しただけだ。もう一度チャンスさえあれば、片手で宮原ミナミの首をへし折ってやれる――。

こっちは男が三人もいる。右腕は折れていても、左はまだ動く。あいつが戻ってきたら、痛い目を見せてやる。

だが佐藤東は、そこまで楽観できなかった。俯いたまま袖で汗を拭う。顔の傷に汗が染み込み、ひりついて痒くて、たまらない。

「俺も最初はお前と同じこと考えた。……で、今のザマだ。これ見て、まだ都合よく考えられるか?」

手足はどれも程度の差こそあれ骨にヒビが入っている。立っているだけでも精一杯だ。追いかけて殴るどころの話じゃない。

大頭はぐっと頭を垂れた。佐藤様の言うとおりだ、と今さ...

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