第44章

彼女は宮原ミナミと折り合いが悪く、隙さえあれば皮肉を投げてくる。

宮原ミナミは口角をわずかに上げた。さっき食べた朝食が思いのほか美味しくて、気分は上々。どうでもいい相手に時間を使う気にはなれず、曖昧に返す。

「……そうかもね」

背後で、早崎朝子がその素っ気ない態度に腹を立て、地団駄を踏んだ。小声で吐き捨てる。

「居候の田舎者のくせに、何が偉そうなの。覚えてなさいよ……そのうち痛い目見るんだから」

朝子はA組へ戻り、宮原美奈子が来るのを待った。ミナミが追い出されたのかどうか確かめて、本人の前で思い切り笑ってやるつもりだった。

ところが、朝の読書のチャイムが鳴っても、美奈子は姿を見せ...

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