第47章

満足のいく返事を引き出すと、宮原ミナミはもう、あの甘ったるいくせに腹の底が苦い顔を見ていたくなくなった。くるりと踵を返し、ぱたぱたと階段を上がっていく。

「追い出さないって言うなら、寝るね」

リビングに取り残された面々は、顔を見合わせた。

――お嬢様は追い出されるものだと、誰もが思っていた。なのに、話がこんなにあっさりひっくり返るなんて。

まあ、そうだ。宮原様はお嬢様の実の父親だ。手放せるはずがない。

それにしても、次女様が入院したのは交通事故だったのか。昨夜、羽岡平が戻してきた車があれほどボロボロだった理由も、これで腑に落ちる。窓は割れ、ドアはへこんでいた。

事故なら、説明がつ...

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