第68章

宮原江太郎って、要するに女の金でのし上がるくせに、偉そうにふんぞり返るタイプだったわけだ。

――待って。

宮原ミナミは我に返り、彼の言葉の要点だけを正確に掴む。

「今、宮原江太郎の会社が、もうすぐ上場するって言った?」

職員は、彼女が「宮原江太郎」と呼び捨てにしたことなど気にも留めず、営業スマイルを崩さない。

「はい。宮原さん個人が株式を保有されている宮原家具は、すでにシリーズBの資金調達を完了しています。順調に進めば、早ければ来年末にも上場できる見込みです」

宮原ミナミは黙った。

宮原江太郎の会社の主力が中〜高価格帯の家具だなんて、前世では聞いたことがない。

きっと前世のこの時...

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