第74章

鈴宮栄介はデスクに戻るとパソコンを立ち上げ、手招きして静原を呼んだ。

画面のメールを確認した静原は、思わず目を見開く。鈴宮栄介を見る視線には、純粋な尊敬が滲んでいた。

「鈴宮様、すごいです……! しかも、こんなに安い条件で」

鈴宮栄介は控えめに頷き、その称賛を当然のように受け取った。

――

火曜の朝一番。宮原ミナミは木田平人のオフィスを訪れた。

「鈴宮様、こちらです」

差し出された報告書を受け取った宮原ミナミは、迷いなく最後のページを開く。そこに示されたパーセンテージを見た瞬間、口元に満足げな笑みが浮かんだ。

――実験室で出した数値と、ほぼ同じ。

報告書にはすでに目を通して...

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