第79章

一方その頃、学校からの電話を受けた保護者は少なくなかった。

宮原江太郎は秘書の報告を聞き終えると、こめかみを押さえて頭痛をこらえ、心の中で宮原ミナミを罵った。――まったく、手のかかる娘だ。

そして手をひらりと振り、助理に学校へ行って処理するよう命じる。

同じ頃、林原めめも林原様に電話をかけていた。

「パパ。今日、めめね、人を殴っちゃった。小崎主任が、学校に来てって」

電話の向こうの林原様は少し驚いたものの、反射的に“逃げ道”を用意する。めめはいつもお利口だ。殴ったのなら、悪いのは相手に決まっている。

「で、めめは勝ったのか?」

林原めめは目をまん丸にして、うんうんとうなずきまく...

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