第82章

早崎洸介はジャケットをソファへ放り投げると、早崎朝子をまっすぐ見据え、諭すように言った。

「朝子。今いちばん大事なのは大学入学共通テストだ。共通テストの前じゃ、どんなことも後回し。目先のことで大事を落とすな」

「安心して勉強しろ。残りは俺がやる」

そう言われても、朝子は不満げに唇を尖らせ、結局こらえきれずに食い下がった。

「じゃあパパ、どうするつもりなの?」

「投稿は消す。あとは騒がず、冷ましていく」

その答えが気に入らなかったのか、朝子は目の前のローテーブルを苛立たしげに蹴り、露骨に顔へ出した。

洸介はちらりと彼女を見て、淡々と言う。

「そもそも、間違えたのはお前だろ。これ以...

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