第96章

よりにもよって前世では、あいつはやり遂げた。――私にあれだけの悪事を働いた、そのあとでさえ。

子どもがみんな天真爛漫だなんて、誰が決めた?

違う。

子どもだって嘘をつく。子どもだって悪をやる。親に甘やかされれば、その悪意は大人より質が悪い。歯止めがないぶん、平気で人を壊す。

宴の席で、宮原沢介がわざと私のベアトップドレスを引きちぎり、笑いものにしたこと。

私のグラスに殺鼠剤を入れ、救急で胃洗浄させたこと。

見知らぬ男をこっそり私の部屋に入れ、鍵で内側から閉じ込めたこと――。

宮原沢介が私にしたことは、全部覚えている。

一つ残らず。忘れられるはずがない。

そんなときだった。

庭を...

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