第141章 審査開始

 祖父である賀川が自分に対してまだ疑念を抱いていると知った時、賀川時の胸中で警戒心が一層強まった。

(時間が足りないな。叔父貴にはあまり追い詰めてほしくないんだが……最悪の場合、雲田茜を連れて国外へ逃げるしかないか)

 賀川時は眉間を指で揉みほぐし、深く長い息を吐き出した。

 それから数日、雲田茜はケビンへの贈呈用デザインの制作に没頭した。二日が経過し、最後の一筆を入れ終えると、彼女は満足げに頷く。

「うん、このスタイルで行くべきですね」

 雲田茜はモニター上の図面を確認し、即座に完成データをマーガレットへ送信した。

 さらに一日が過ぎ、ついにケビンが結果を発表する日が訪れた。

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