第20章 おじさんが甥を打つ

ホテルから出た後、雲田茜と賀川時は車に乗り込んだ。

「いつホテルに来たの?私のこと心配してたの?」雲田茜は美しい瞳で賀川時を見つめた。

「当然だろう。俺の妻なんだから、夫としての責任くらい果たさないとな」賀川時は雲田茜がゆっくりと身を寄せてくるのを見ていた。

雲田茜の心臓は早鐘を打ち始めた。彼女は男性の気配がどんどん強くなるのを感じていた。

賀川時の体が雲田茜にほぼ触れるほど近づいてきて、雲田茜は自分の体温が急速に上がっていくのを感じた。

賀川時の唇が近づいてくるのを見て、ゆっくりと目を閉じ、これから来るキスを受け入れる準備をした。

「何してるんだ?シートベルトを締めてやろうとし...

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