第228章 彼らは偽物だ!

雲田隆と高橋雅子は、二台の車による板挟み状態で混乱の極みにあった。どちらの言い分が真実なのか、判断がつかないのだ。

不意に、高橋雅子が解決策を思いつく。彼女は雲田隆の手を引いて言った。「電話して。彼がよこした迎えの人がどんな風貌か、直接聞くのよ」

雲田隆は頷くと、すぐに携帯電話を取り出した。

ハンドルを握る若者の口元が、微かに歪む。

雲田隆の顔色が土気色に変わった。なんと、携帯の画面には『圏外』の表示が出ていたのだ。これでは電話などかけようがない。

「駄目だ、繋がらない。圏外になっている」雲田隆は警戒心を露わにし、運転席の若者を睨みつけた。

若者もまた、苦虫を噛み潰したような表情...

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